法人のトラックと乗用車の違いとは?事業用トラックについて詳しく解説!

法人のトラックと乗用車の違いとは?事業用トラックについて詳しく解説!

トラック輸送産業の市場規模は非常に大きく、生活に欠かせないものとなっています。それを支えているのが事業用のトラックですが、安全に運転するために細かな点検や修理が欠かせません。

今回は法人トラックと事業用トラックについて、解説していきましょう。

事業用のトラックと乗用車の違いは?

事業用トラックは乗用車と違い多くの物を輸送するものです。乗用車とは比べものにならないほど、走行距離が長くトラックの不具合が起きやすいのです。トラックはインフラの中心で、社会に与える影響がたいへん大きくなっています。乗り手の方にとっても不具合が起きると、納期に遅れたり修理コストがかかったりして、マイナスな影響があるでしょう。

日々自動車の技術は向上しており、パーツの品質も良くなり故障につながることも減っています。しかし摩耗や劣化が避けられないパーツも存在します。たとえばエンジンオイルの減少やクラッチの損耗、冷却部品の不具合などはトラックに乗り続けていると、かならず起こるものです。

そのため走行距離がはるかに多い法人のトラックは、細やかな点検や修理が欠かせないものだといえます。道路運送車両法では乗用車より高い頻度で、日常点検や定期点検を行うことが定められているのです。

事業用トラックの日常点検とは?

乗用車の場合は走行距離や車体の調子によって、判断した時期に日常点検を行えばよいでしょう。しかし事業用トラックの場合は一日一回、運転前の日常点検が道路運送車両法によって義務付けられています。点検の結果不具合が認められたら、すぐに整備工場へ相談するのがおすすめです。

事業用トラックの日常点検の主なチェックポイント

事業用トラックに乗る前の日常点検は、以下のようなものがあります。

1.タイヤの空気圧や損耗具合
2.ディスクホイールの取付状態
3.冷却水やブレーキ液、エンジンオイル、バッテリー液量
4.エアタンクの凝水
5.ファンベルトの張りなど
6.パーキングやブレーキレバーの引きしろ
7.ウォッシャーやワイパーの状態
8.エンジンのかかり具合や加速状態
9.空気圧の上昇具合
10.ランプ類の点灯状態
11.ブレーキペダルの踏みしろや効き具合
12.ブレーキチャンバのロッドのストローク
13.ブレーキドラムとライニングの隙間
14.ブレーキバルブの音

日常点検をすべてチェックしていくのはたいへんかもしれません。しかしこれらを乗車前に行うことで、トラックの故障や事故のリスクを減らせます。

事業用トラックの定期点検(車検)とは?

車種や用途によって、定期点検の時期や点検項目は変わります。事業用トラックの場合、道路運送車両法に則って3か月ごとに50項目の点検を行うのです。そして12か月ごとに、99項目の定期点検を実施しなければなりません。

点検にはコストがかかるため、ついつい点検のタイミングを逃してしまうこともあります。しかしトラックの故障時のコストや廃車のリスクを考慮すると、きちんと点検整備を受けていた方が、トータルコストでいうとはるかに安くなります。

事業用トラックは乗用車に比べると、日常的に点検することや3か月と12か月ごとに定期点検が義務付けられているのです。定期点検の必要性は非常に高いといえます。

3か月定期点検とは?

3か月定期点検は安全確保や、トラックの故障を予防する意味合いがあるものです。12か月点検までの間に車両の装置や機能が、正常に働いているかどうかを国が定めた基準に則って点検します。不具合があれば部品の交換や修理、調整を行うものです。

12か月点検とは?

12か月点検とは車検時に行う点検のことです。3か月定期点検項目に加え、さらに多くの点検項目を実施します。

「車載式故障診断装置(OBD点検)」とは?

車載式故障診断装置(OBD点検)とは、令和3年10月1日から新たに義務付けられた点検内容です。これは原動機や制動装置・エアバッグ・自動ブレーキ、レーンキープなど電子制御された車載装置が、確実に機能するかどうかを確認するための点検項目になります。

トラックに搭載されている電子制御装置が確実に機能するかどうかは、スキャンツールや識別表示などを用いて点検することになります。追加の料金がかかるものです。

事業用トラックの定期点検や車検は整備工場がおすすめ

事業用トラックの定期点検や車検は、安全にトラックを運転するために必要不可欠です。点検業者にはディーラーや整備工場、カー用品店などがあります。点検におすすめなのは整備工場です。ここでは整備工場における、おすすめポイントを解説します。

1.幅広いメーカーや車種に対応している
2.ディーラーなどと比べると料金が安い
3.純正品以外のパーツも取り扱っている
4.部品の交換ではなく、修理もできる
5.優秀な整備士が多く、技術力がある

整備工場を利用するうえでのメリットは、幅広い車種やメーカーに対応している点です。点検業者によっては対応車種に制限があるかもしれません。そこで車種を問わず点検に出せるのは大きな利点です。

また整備工場は純正品ではないパーツを扱っていたり、修理にも対応したりしているので結果として、他の業態より安く済む場合も多いのです。そうした料金や技術力の点で整備工場は優れているため、事業用トラックの点検や修理におすすめといえるでしょう。

まとめ

法人の事業用トラックは乗用車と違い、何倍も走行距離が長くなります。そのためタイヤの損耗やエンジンオイルの減少、クラッチなどの故障やトラブルが多くなります。定期的な検査や修理が必要になるのです。

「有限会社大山自動車整備工場」は、国土交通省福岡陸運局長指定の指定工場です。国家資格保有の整備士が決められた検査基準のもと、整備や点検を行います。整備工場ならではの小回りの利いたサービスで、柔軟に対応いたします。