車の故障でよくある原因は？エンジンの不調や異音の原因を解説

車のエンジンに関する故障と原因

ここでは、車の心臓部とも呼ばれるエンジンに関する故障の原因について見ていきましょう。

エンジンがかからない・かかりにくい

エンジンがかからなかったり、かかりにくかったりという場合に考えられる原因としては、3つほど考えられます。１つめは、燃料と空気が混ざり合う混合気のバランスが取れていないというものです。基本的には、ガソリン1に対して、空気14.7というバランスが理想と言われています。

2つめは、混合気をシリンダーの中でしっかりと圧縮できていないというものです。シリンダー内部で混合気の密度が高い状態になっていなければ、エンジンを点火できないからです。

3つめは、点火にトラブルが起こっているというもの。プラグの火花が発生しているかどうか、コードの通電が行われているかどうかなどを専用の機械でチェックする必要があるでしょう。

エンジンが震える

エンジンが震えている、普段は感じることのない振動があるという場合には、エンジンの回転にバラツキが起きている可能性が高くなります。上記で説明した不具合が起きていると、エンジンが左右に揺られてしまうからです。

ほかにも、振動を吸収する役割を持っているエンジンマウントが劣化していたり、ミッション・ショックアブソーバー・アーム関係などのブッシュが劣化していたりする可能性もあるでしょう。とくに、走行距離が多い車は、ブッシュを交換することで新車のような乗り心地を得られるでしょう。

無理に使用を続けてしまうと、エンジンマウントが故障し、さらなる二次故障につながってしまう可能性があり、注意が必要です。

車から異音がする場合に考えられる故障の原因

車から変な音がする、聞き慣れない音がするという場合には、どこかでトラブルが起きている可能性が高くなります。異音の種類によって対策が異なるため、しっかりと原因をみきわめることが大切です。

キュルキュルという音

エンジンをかけた時や、アイドリング時、走行時にキュルキュルという音がなる場合には、ベルトのトラブルが考えられます。タイミングベルトやファンベルトの滑りが悪くなっていたり、劣化していたりする可能性があるでしょう。これらのベルトの交換には自分で行うことが難しい上に、安全に関わる重要な部分であるため、早めに整備工場で点検・交換をお願いしましょう。

カリカリ、キンキン、カンカンという音

走行時に金属音がなる場合には、冷却水不足が原因によるオーバーヒートが進んでしまっている可能性があります。症状が軽いときにはカリカリという音、末期になってくるとキンキン、カンカンという音に変化します。オーバーヒートしたままで走行してしまうと、エンジンの破損につながり危険です。このような音がした場合には、車を安全な場所に移動させ、救助を依頼しましょう。

ゴロゴロ、ガラガラという音

アクセルを踏み込んだときにゴロゴロ、ガラガラという音がする場合には、エンジンオイルが不足している可能性があります。車を安全な場所に避難させ、救助を依頼するのがおすすめです。

ゴロゴロ、ゴーゴーという音

走行時にゴロゴロ、ゴーゴーという音がする場合には、ベアリングやギアがトラブルを起こしている可能性があります。これらの動力伝達部が、摩擦を起こしていたり、破損していたりすることが予想されるでしょう。そのまま放置してしまうと、車が走行不能になってしまうこともあるため、早めに点検・整備を行うようにしましょう。

キーキーという音

キーキーという異音は、ブレーキパッドのすり減りが原因と考えられます。そのまま放置してしまうと、ブレーキが効かなくなってしまうこともあり、大変危険です。早めにブレーキパッドの交換をお願いしましょう。

チェックランプの点灯

チェックランプが点灯している場合には、点灯しているセンサーの場所を確認する必要があります。とはいえ、センサーのないパーツに不具合が生じた場合にも、センサーがついているパーツのランプが点灯しているというケースも少なくありません。早めに整備工場で、詳しいチェックをお願いするのがよいでしょう。

まとめ